肉離れ、捻挫、打撲など
スポーツをする上で怪我はつきもの。
怪我をした場合、素早く適切な処置ができるかによって、
回復に大きな差が出てしまいます。
なのにまだまだ適切な処置を知らないアスリート、
スポーツ愛好家、コーチや指導者がいます。
スポーツの現場ではそんな救急処置法でもある
『RICE処置法』は誰もが知っている
急性期の怪我の対処法です。
急性期の怪我の処置法~RICE処置とは
RICE処置とは肉離れや捻挫、打撲、靱帯損傷など、
運動する際に起きやすい怪我に対応できる応急処置のこと。
- Rest(レスト) =安静
- Icing(アイシング)=冷却
- Compression(コンプレッション)=圧迫
- Elevation(エレベーション)=挙上
の4つの頭文字をとってとRICE処置呼んでいます。
RICE処置の意味
Rest(レスト)=安静
怪我をしたら出来るだけ安静にすることです。
怪我直後、体内では腫れなどの原因となる体液を取り除き、
治癒しようとする機能が働いています。
出来るだけ安静にし、二次的な悪化を防ぐことが大切です。
Icing(アイシング)=冷却
捻挫や打撲、骨折した場合素早く患部を氷で冷却することにより、
痛みや腫れ内出血を和らげることができます。
1回の冷却時間は患部にもよりますが約20分。
その後間隔をおいて冷却を繰り返します(40分~60分)。
症状にもよりますが受傷後24~72時間はこのサイクルを繰り返します。
アイシングは何で行えばよいのか?
と聞かれますが、
氷
保冷剤
冷水
などの順番です。
あくまでも冷湿布はアイシング的な意味で使用するのではなく、
鎮痛とか抗炎症作用という意味で使用してください。
Compression(コンプレッション)=圧迫
怪我周囲の組織や血管に適度な圧迫を加え、
腫れ等の炎症を抑えます。
圧迫には伸縮性のあるテープや包帯、
サポーター等を使用します。
圧迫が強すぎないよう注意が必要です。
Elevation(エレベーション)=挙上
患部を心臓より高い位置に挙上することで、
重力により患部に流れ込む血液やリンパ液が減少し、
腫れや内出血を抑えることができます。
RICE処置をスポーツをする上で知っておきたい応急処置方法です。
知っておけば、怪我の予防や回復を早めることができます。
最近ではアイシング(冷却)は誰もが知っている行為になりましたが、
それでも正しくできている人はまだまだ少ないと思います。
ケガをしたらRICE処置を行なえば良いというものではありません。
あくまでも応急処置となりますので、
受傷後はお近くの医療機関へ受診下さい。
RICE処置はいつまで必要か?
良く冷やすのはいつまでしていればいいのか?
と聞かれます。
これは難しい判断です。
怪我の重症度によっても違いますし、
部位によっても多少違います。
おおよその目安ですが、2~3日
と言うことろでしょう。
じゃあ4日経てばいらないのか?
ではなく、動かした後はせめて患部を冷やすぐらいはしてください。
競技復帰までにかかる時間
これもまた難しい判断です。
特に学生アスリートは難しいです。
痛ければ練習を見学しろ、
練習に参加するなら練習をしなさいと
指導者から言われると、
結局痛いとは言えなくなってしまうのです。
本来なら順序立てて完全復帰させるのですが、
やるか?やらないか?
0か?100か?って感じです。
ただ肉離れにしても、捻挫にしても
痛みがあるときは安静にしてくれますが、
痛みが引けばすぐに練習に参加しています。
痛みだけが復帰の判断基準ではありません!
我々はトレーナーとして、そういったアドバイスも行っておりますが、
なかなかトレーナーが近くにいないなど、
相談できる環境がないことがほとんどです。
我々は小学生のアスリートからトップを目指すアスリート
スポーツ愛好家などの幅広い人達をサポートしております。