「ビジョントレーニング」
数年前に比べ、一度は耳にしたことがあるという方も多くなりました。
ビジョントレーニングは、眼球運動や視覚トレーニングなどとも呼ばれており
スポーツ選手のパフォーマンスアップや高齢者の認知症予防、
子どもから大人まで 集中力アップ、勉強・仕事・家事などの効率化などに効果があります。
また発達障害、グレーゾーン、発育・発達が気になるお子様などにも効果があると言われています。
視覚(ビジョン)機能とは眼球運動(眼の動き)や両目でモノを見る力、
視力だけの機能ではありません。 眼で見た情報を脳の中で認知したり記憶したり
イメージしたりすることも視覚の能力(機能)なのです。
眼も筋肉で動いています。人間の体が筋肉で動いているように、
眼も筋肉で動いているのです。
身体の筋肉と同じように動かしていない筋肉は衰えてしまいます。
眼の筋肉も一緒で筋肉を動かしていないと眼の運動不足で視覚機能が低下してしまいます。
ところが現代の身の回りの環境は携帯電話・スマホ、テレビやパソコン、
ゲーム機などが進化し、 狭い範囲ばかりを見て生活する環境になっています。
これでは視覚機能は低下する一方です。
現代の子ども達は眼が動いているのでしょうか?
当ラボに併設のスタジオのキッズプログラムと学童では発達障害児、
グレーゾーン、 発育発達が気になるお子様の受け入れをしております。
キッズレッスン(ファンファンブレインクラス)では簡単なビジョントレーニング、
学童では一人ずつ眼のチェック(ビジョントレーニング)を行っています。
実際に、子ども達の眼の動き、視覚機能には偏りがあります。
レッスンや預かりの中でも、「○○を見てください」と言っても焦点が合わなかったり、
指をさしているところが分からなかったりとズレが生じることが多々あります。
昔とは違い、子ども達の遊びが変わっているのです。
現代はテレビゲーム、ゲーム機での遊びが多く、
遊びの中から眼を動かすことが少なくなっています。
昔はお手玉やあやとり、トランプなど遊びの中から自然と眼を動かして
視覚トレーニングをしていたのです。
また、広い空間での遊び、外遊びが減ったのも一つの原因だと思います。
発達障害児、グレーゾーン、発育発達が気になるお子様に
ビジョントレーニングをするとどう変化があるのか?
まずは、眼でモノを見る力がつくと眼からの情報量も多くなるので脳への刺激にもなります。
そして脳が活性化し、学習能力やコミュニケーション能力などが向上します。
プラス運動も取り入れると運動能力の向上にもつながります。
今まで見えていなかったもの、見えていても変に見えていたもの、
それらがきれいに見えるようになると 集中力もつきますし、勉強なども頭に入ってきます。
実際に当スタジオでビジョントレーニングを受けている子ども達はいろいろな変化がありました。
- 相手の目を見てお話ができるようになった。
- 周りのお友達とのコミュニケーションが上手になった。(一方的にお話しするなど)
- 衝動的になることが減った。
- 音読が上手になった。
- 字が上手になり板書も上手になった。
- ボール運動が上手になった。
- ピアノの習い事で視野が広くなったり楽譜を見る回数も減り弾き間違いが少なくなった。
などなど、個人差はありますが色々な面から変化が表れています。
今からでも遅くない! 視力と視覚の違い。
視力は生まれもった眼の能力(※環境によって変化するが)、
しかし、視覚は違います。
視覚は生まれてからつける能力です。
まずは眼をぐるりと回してみましょう。
ビジョントレーニングで人生が変わるかも。