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成長期のスポーツ障害

横浜市青葉区にある当院『レエール スポーツコンディショング ラボ』には、近くにお住いの小中学生のアスリートが、スポーツ障害のメンテナンスやトレーニングに通ってくれています。

小中学生のアスリートの場合は、保護者の方も同伴で来店されることがほとんどですが、皆さんやはりスポーツにおける怪我については知識が少なく、説明をすると納得していただいております。

やはり身体の事、怪我の事は知っておいて欲しいと思いますので、今回はスポーツにおける怪我、特に成長期の大事な時期に起こりやすい怪我をまとめてみました。

スポーツにおける怪我は、1回の外力で怪我をしてしまう『スポーツ外傷』と、運動による小さな外力と、疲労の積み重ねで起こる『スポーツ障害』と、大きく二つに分けて考えることが出来ます。

骨折や捻挫、打撲などの『スポーツ外傷』は怪我をしたことがすぐに分かる為、応急処置をするなど怪我への対応を迅速にする事が出来ますが、日々の生活や運動の繰り返しで少しずつ発生する

『スポーツ障害』は慢性的な怪我なので、気付いたら痛みが大きくなっていたなんて事も少なくありません。痛いな、変だぞ!と感じたら、早めに対処する事が必要です。

スポーツ外傷:骨折、脱臼、捻挫、肉離れ、打撲など
スポーツ障害:オスグッド病、セーバー病、野球肩、テニス肘など

 

練習量が変わる時期に注意!

スポーツ障害は別名『使い過ぎ症候群(オーバーユース症候群)』とも言われています。

小学生から中学生へ、中学生から高校生へ環境が変わったり、夏休みや冬休みなどの長期休暇の間は練習量が増える為、『スポーツ障害』発生が増えると言われています。

練習量が増えると疲労回復が追いつかず、回復が不完全な状態で練習を行なうので、より疲労の蓄積が進行してしまいます。

また、痛みや不調に気付いていながらも練習を休めない状況があり、その事が症状を悪化させてしまっている例も多いみたいです。

 

成長期の身体

子どもの身体は成長過程にあります。
1年に10cm以上身長が伸びたり、体重が急激に増加したりする時があります。
この時期には骨と筋肉のバランスが上手くとれず、身体の一部に大きな負担がかかっています。

骨と筋肉の成長のアンバランスは、局所的な弱さを持つ上に、筋肉・靱帯自体が成長過程なので圧迫や伸展といった物理的なストレスに大変弱く、後遺症を残す様な重大な骨軟骨の障害が発生する可能性があります。

 

年齢ではなく個人差

たとえ同年齢であっても、身体的に個人差があるように技術習得の期間や程度にも差があります。

画一的な練習をする事で、マイナス面を引き出してしまう事も考えられます。

より専門的な技術を習得する為にも、成長期の身体の仕組み、自分自身の身体の筋バランスをチェックし怪我の予防に役立てましょう。

 

スポーツ障害は安静だけではダメ!

繰り返しで痛くなった部位を、ただ単に練習を休むだけでは元に戻らないことがほとんど。
痛みの有無だけで判断するのは危険です。
痛みが消えたから練習再開という考え方です。

痛みが消えても、元々の原因を取り除かないと、練習を再開すると再発の危険性が高まるからです。

ではスポーツ障害の原因は、オーバーユースだけではないのか?

もちろんオーバーユースがきっかけです。
使い過ぎたからこそ痛みが出てくるからです。
しかしオーバーユースだけが問題なのか?

 

スポーツ障害の原因は不良姿勢

現代っ子の特長かもしれませんが、現代っ子は柔軟性が不足している子どもが大勢います。

特にサッカーや野球、バスケットボールなどの球技の子どもたちの多くは、体が硬い。

立位で前屈をさせても、指が地面につかない子どもが結構いて、コーチや指導者は硬いからストレッチという指示しかされていないことがほとんどです。

股関節の柔軟性が不足していると、腰や膝にも負担がかかり、腰痛や膝痛を引き起こしてしまうケースがあります。

だからこそ、子どもからしっかりとしたトレーニングやメンテナンスが必要なのではないでしょうか?

その為には指導者やコーチ、保護者の方も、体や症状などの知識を持つことも予防につながりますし、ネット等で調べて知識を付けると言うことが大事なような気がします。

長年、ジュニアアスリートをサポートしておりますが、やはり子どもの体が壊れやすくなっています。

練習でスキルアップを目指すことも大事かもしれませんが、壊れない体作りも大事なので、現在はジュニアアスリートからメンテナンスとトレーニング指導を行っています。

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