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発達障害児を運動療法で支援する

学習障害(LD)などの存在が知られるようになって20年ぐらいですが、
その後、注意欠陥多動性障害(ADHD)や高機能自閉症や、
アスペルガー症候群などの障害も見つかってきました。

実際、小中学生の通常学級に、発達障害の可能性がある児童は6.3%と言われていますが、
グレーゾーンの子どもたちを入れると、もっと高いとも言われています。

何故、そういった子どもたちが増えているのかはわからないですが、
そんな子どもたちを小さい時から体を動かすことによって変わってくるはずと思い、
当サンテ・ソレールでは『体つくり運動』と言うレッスン名で、
発達障害児や、グレーゾーンの子どもたちの運動を指導しています。

発達障害と子どもの運動療法

すごく活発だけど、動きがぎこちない。 上手に動くことができなくて運動嫌いに…。

発達障害でLDやADHDとの合併が3割から5割あるといわれている協調運動障害。

〈発達性強調運動障害〉・・・強調運動がぎこちない、あるいは全身運動(粗大運動)や 微細運動(手先の操作)がとても不器用な障害を言う。(ウィキペディアより)

 

実際に当スタジオキッズプログラムレッスンにも、身体活動に不安や不満、
悩みを持つお子様が多く 動くことは好きだけれど、
体の使い方がいまいちわからずにぎこちない動きを
とってしまうことをご心配されてくる方が多くいらっしゃいます。

運動といっても様々でハイハイ歩きやくまさん歩きなどの動き(粗大運動)、
跳び箱や鉄棒など全身を使った運動や、
靴の紐を結んだり、服のボタンをかけたりするなどの微細運動(手先の運動など)
などの 沢山の身体の動きがあります。

同時進行で2つ以上のことができなかったり、
体幹、身体を支える筋肉が弱かったりと 身体活動や学習、
日常生活していくうえで大きな影響を及ぼしてしまうこともあります。

発達障害児の運動療法

では実際、発達障害児やグレーゾーンの子どもたちに
どんなことをして運動能力を高めているのか?

運動療育からのアプローチといっても、やはり楽しくないと長続きもしませんし、
子どもたちの脳や全身への刺激にもなりません。

子ども自身が楽しく自発的に、積極的に、意欲的に運動に取り組むことによって
良いアプローチになるかと思います。

当スタジオでも取り入れているコーディネーション運動、
運動遊び、他ビジョントレーニングは
どれも遊びの中から子どもたちの能力向上を心がけております。

実際に発達障害、自閉症のお子様に効果的と言われている
トランポリンを使った例を挙げると
トランポリンに乗ってジャンプをしながらトランポリン上でくるくる回ったり、
手を叩いてリズムをとったり、ジャンプをしながらボールをキャッチしたり、
パンチしたり、いろいろなトランポリンの運動遊びがあります。

単なる遊びのように思えるかもしれませんが、
規則的な動きをするものや規則的な行動を好む傾向がある自閉症の子などには、
トランポリンの上下運動でいい気分になり、
脳内のドーパミンやセロトニンといった物質が分泌され、
それが症状の改善に役立つとも考えられるそうです。

他にもボール運動。

ボール運動を苦手とするお子様は少なくはないです。
ボールパス交換で動くボールとの距離感がつかめずに顔でボールを受け止めてしまったり、
ボールをキャッチしようとしたときにはもう頭上を通り越していてしまったり、
床に落ちてしまっていたり….。

あとはボールの投げ方が分からないというお子様も多いです。

ボールは小さいものから大きなボールまで色々なボールがあります。
よくバランスボールを使った運動をやっておりますが
バランスボールの使い方も様々で ご自宅で使う際は、
ボールの上に乗ってバランス運動をしたり寝転がって簡単なストレッチをしたりすると思います。

キッズレッスンではバランスボールでボーリングします。

あるコースを作り、大玉ころがしのようにボールを操り転がし、
ゴール地点に到着したら、ゴール地点から数メートル離れたところに
棒を何本か立てて用意しそこめがけてボールを転がします。

この運動は手先でボールを操るという所から、手先の運動にもなります。

また、身体全身をスムーズに動かす連結能力や
状況変化に合わせて素早く動きを切り替える変換能力などのコーディネーション能力が高まります。

またボーリングの仕方によっては、投げる動作を入れると、
バランスボールは重いので、持った時にしっかり自分の姿勢を維持できるかの
姿勢保持筋肉、体幹を鍛えることができます。

このように遊びの中から楽しく運動することで、
運動神経や脳へ色々な刺激を与えることができ、
障害の傾向を軽減することができると思います。

また、他のお友達と身体活動・運動をすることによって、
運動面でのスキルだけでなく 対人関係でのコミュニケーション力も高められると思います。

どの分野でも個人差はあります。

スモールステップで、小さな「できた!」の成功体験をたくさん経験させてあげましょう。
そうすることで子ども自身、自信を持つことができ、
運動面でもその他の活動でも 意欲的、積極的に取り組めるようになると思います。

 

現代っ子の体が危ない

長年、小学高学年生以上のアスリートをサポートしてきましたし、
ここ5年は運動が苦手、発達障害児、やグレーゾーンの子どもたちに運動指導を行ってきましたが、全ての子どもの共通して3つの能力が不足していると感じています。

  • 視覚力
  • 運動能力
  • 姿勢力

この3つです。

昔の子どもは遊びの中で、体を使い身に付けてきた能力がほとんどなので、案外、知られていませんが、現代っ子は体を使った遊びをする子が少なくなりました。

それに加えて遊び場が安全になってしまったり、
また塾や習い事に放課後の時間がとられてしまったりしていることが原因のように思われます。

もしかすると、発達障害児やグレーゾーンの子どもたちも
この3つの能力を高めればと考えスタジオを作り、
3歳児から体を作り、能力を高める事をしてきました。

結果は現場を見ていだけるとよくわかると思います。

子どもたちに変化が出てきました。

やはり子どもは体を遊びの中で使いこなし能力を高めてきたのだと確信できます。

発達障害児だからと諦めないで!

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