まずは、突然ですが足の裏を地面につけたまましゃがむことが出来ますか?
しゃがんだ瞬間尻もちをついたり、踵が上がってしまった方…残念ながら足首が硬い可能性が高いです。
最近、『子どもの運動会でみんながしゃがんだ姿勢になると1人だけしゃがめなくて目立つんです。。。』
『スポーツをしているけど、前後の動きが遅くて。。。』
『よく捻挫をするのですが、足関節が硬いからですか?
と言った親ご質問やご相談を受けることがあります。
さてこの原因はもしかすると足首の硬さにあるかもしれません。
足首の柔軟性不足の原因
常に歩いたり動いたりしているのにのになぜ柔らかい人と硬い人がいるのでしょうか?
そもそも足は3つのアーチで支えられています。
- 内側縦アーチ
- 外側縦アーチ
- 横アーチ
この3つのアーチが崩れると、関節や筋肉にストレスがかかり、関節可動域が悪くなったり、怪我につながったります。
内側縦アーチが崩れて下がると・・・・
偏平足になりやすく、外反母趾や、足底腱膜炎等にもなりやすくなります。
外側縦アーチが下がると・・・
内反捻挫が起こりやすくなりますし、足首の底背屈の動きも制限されやすくなります。
横アーチが下がると・・・・
足の横幅が広がったりし、外反拇趾や内反小趾になりやすくなったり、ハンマートゥになったりします。
ではその3つのアーチの崩れ原因は何でしょう?
筋肉と骨・関節にあります。
足首を動かしてみるとふくらはぎの筋肉とすねにある筋肉が動くのが分かると思います。
この筋肉を揉んでみたときに硬かったり痛みがある場合は、足首を動かす筋肉の柔軟性が無さが原因である可能性が考えられます。
この場合は十分にストレッチをする必要があります。
ふくらはぎのストレッチはもちろんのこと、すね側のストレッチも十分に行いましょう。
つま先を持ってお尻に近づけて伸ばすことで、すねだけでなくももの筋肉も伸ばすことができます。
また、足の裏も硬くなっている事が多いので、運動後やお風呂の中で足の指と指の間や土踏まずをしっかりと伸ばしましょう。
もう一つの原因である骨や関節は、普段の歩き方や、過去の捻挫などの怪我によって、足首からつま先にかけての骨バランスが悪くなっている事により、足首を上手くつかえていない事が考えられます。
普段履いている靴の底を見てみるとわかる場合があります。
捻挫を繰り返している人に多くみられるのが、踵の外側の減りが激しい方は、足関節の動きがスムーズではないはずです。
だから足首の曲げ伸ばし(底屈、背屈)がスムーズでないため、足首が硬くなりがちです。
そんな方に足首のストレッチを行っても、余り柔らかくなることはないのではないでしょうか?
当スポーツコンディショニングラボでは、そういった足首の硬さを、スポーツ整体で調整しております。
成長が著しい子どもの場合は骨と筋肉のバランスが上手くとれていない事も考えられます。
この場合は専門的な知識が必要とされます。
ただ、この場合も先程のストレッチは必要となりますので日頃からストレッチはしっかりと行うようにしましょう。
足首が上手く使えないと、スポーツをしている方はプレーに影響が出ることはもちろんの事、運動をしない方でも姿勢が悪くなったり冷え症やむくみすぐつりやすくなってしまいます。
また年齢に伴う筋力の低下と共に上手く歩けなくなるという事も考えられます。
それだけ足首を動かす事はとても重要なことなのです。
足首を正しく整え、正しく使えることが運動パフォーマンス向上につながります。
足首が硬いと起こりやすいスポーツ障害
足首が硬いと起こりやすいスポーツ障害を挙げてみました。
- 足関節内反捻挫
- 足底腱膜炎
- 有痛性外脛骨
- シンスプリント
- 中足骨疲労骨折
- セーバー病
- アキレス腱炎 など
足首が硬いと足のトラブルだけではありません!
足首の背屈制限があると、臀部や大腿部後面が上手く使えません。
そのため大腿部前面を沢山使い過ぎることにより、膝を痛める可能性が出てきます。
もし成長期のジュニアアスリートなら、膝のお皿の下辺りが痛くなる症状オスグッド・シュラッター氏病になる可能性が出てきます。
足関節だけではなく、関節全般的に言えることは、「関節が硬いからストレッチを入念に行えば大丈夫!」は非常に危険な考えです。
もちろんストレッチを否定するわけではありません。
柔軟性が低下している原因も、ただ単に筋肉が萎縮し、硬くなって柔軟性が不足している状態もあれば、筋力のバランス不良(主働筋筋と拮抗筋のバランス不良)、関節の不具合などが挙げられます。
スポーツにおけるコンディショニングは、専門的なトレーナーにご相談ください!