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膝のスポーツ障害とは?

スポーツ障害でも膝の痛みは、少し厄介なものです。

他の部位に比べて膝は体重を支える重要な部分です。
ジャンプして着地したり、ボールを蹴ったりと膝へのストレスは常にかかっています。
関節を伸ばした状態では正面からの衝撃に弱く、また体重が過度に重いと負担がかかり、障害が起こりやすい部分です。

そんな膝関節の役割などを知って、予防につなげていただきたいと思います。

 

膝ってどこからどこまで?

膝は脚の関節で、腿と脛をつなぐ部分です。

「大腿骨と脛骨で作られる関節」「大腿骨と膝蓋骨(膝のお皿)で作られる関節」の2つの関節で構成されています。

 膝蓋骨(膝のお皿)の役割

膝蓋骨は、大腿四頭筋と膝蓋靭帯の間にある三角形の骨で、大腿骨の前面の溝に沿って動きます。
主の機能は

  1. 前方からの圧力や衝撃に対する関節の保護
  2. 膝を伸縮する為の支点となることで、中心軸と伸展機構の距離を大きくし、作用効率を約5割高めています。

普段何気なく行っている屈伸運動のような単純な動きでも、膝蓋骨は大きな影響を受けています。
例えば、体重60㎏の人がしゃがみこむ場合、お皿は420㎏の圧力を支えています。

その為、膝蓋骨とその周囲は力のバランスが少し崩れるだけでも、障害や不安定な状況を引き起こす可能性が高いのです。

スポーツにおける怪我

スポーツにおける怪我には2種類あります。

  • スポーツ外傷
  • スポーツ障害

この2つを合わせてスポーツ傷害と呼ばれています。

スポーツ外傷は、骨折や脱臼、捻挫や肉離れ、打撲など、元々何もない状態が、転んだりぶつかったり、外からの圧力で骨や筋肉、靭帯、腱などを損傷するような怪我。

それとは違って、スポーツ障害は、繰り返しのストレスなどで痛みが出る症状。

代表的な膝関節のスポーツ傷害

スポーツ中の跳躍、ダッシュや着地、方向転換などの動作には、膝に捻りや衝撃を加えるものが多く、ケガが重症化しやすい傾向にあります。

  • 前十字靭帯損傷

大腿骨の接続面後部から、半月板の上を通り、脛骨の前面に至る靭帯で、下腿が前方にずれるのを防ぐ役割をしています。
急激なストップや、ジャンプの着地時にバランスを崩したなどで受傷しやすい。

  • 内側側副靭帯損傷

膝の内側で、大腿の骨と脛の骨をつなぐ靭帯で、腔の内側が開くのを防ぐ役割をしています。
膝の外側からタックルされたり、急な方向転換などで受傷しやすい。

  • 半月板損傷

大腿骨と脛骨をサポートする軟部組織で、膝の曲げ伸ばしをスムーズにする役割をしています。
ぶつかって転倒したり、ジャンプして方向転換し、着地した時などで受傷しやすい。

他にも後十字靭帯損傷、外側側副靭帯損傷などが主なスポーツ外傷です。

主なスポーツ障害の膝の痛みは、ジャンパー膝、ランナー膝、鵞足炎、オスグッド・シュラッター氏病などが挙げられます。

  • ジャンパー膝

跳躍の多いバレーボールやバスケットボールなどの競技が主で、大腿四頭筋の緊張で、膝蓋骨の下辺りの腱の部分が痛む症状。

  • ランナー膝

読んで字のごとくランナーに多い、膝の外側の痛み。
ランナーだけではなく、部活等で走らされている学生アスリートにも多くみられる。
筋肉の緊張だけではなく、走るフォームの問題、硬い路面を走り続ける、シューズの問題などが挙げられる。

  • 鵞足炎

膝の内側のやや下のあたりが痛くなる症状。
半腱様筋、薄筋、縫工筋の付着部分。
膝を曲げる際、膝を内側に入れる癖がある選手がなりやすい。

  • オスグッド・シュラッター氏病

大人だとジャンパー膝、子どもだとオスグット・シュラッター氏病。
大腿四頭筋の付着部分(脛骨粗面)が子どもはまだ軟骨状態で柔らかく、脛骨の粗面が変形してくる状態。
大人になると脛骨粗面も完全に骨化するため、付着部分よりも、その手前の腱や靭帯の損傷がジャンパー膝と呼ばれています。
小学高学年ごろから、中学生などが最も危険な時期。

他の部位も同じかも知れませんが、膝の痛みはスポーツにおいて致命的な痛みになる可能性があります。
日頃からのストレッチやトレーニングは当たり前のことですが、痛みが出始めた時の判断が重要になってきます。

特に小中学生の膝の痛みにはオスグッド・シュラッター氏病がありますが、ジュニア期特有の変形を伴う痛みです。
ほとんどが予防が出来るような状態ですが、子ども自身が少しの痛みだと親にも指導者にも伝えることをせず、我慢をしているケースがほとんどです。

ぶつかって痛めたのか、痛みの原因がわからず、練習をすれば痛いという状況は危険です。
練習を休むだけではダメな場合もあります。

一生、スポーツライフを楽しむためにも、膝のコンディションには十分気を付けて欲しいです。

膝のスポーツ障害の予防法

ランナー膝にせよ、ジャンパー膝にせよ、ジュニアのオスグッド病にせよ、膝が痛くなる前に、膝にストレスをかけている要因があります。

  1. 膝周りの筋肉が疲れ切っている
  2. 膝周りの筋力バランスが悪い

などが挙げられます。

もう少し言うと、

  1. 動的アライメント不良
  2. 静的アライメント不良

です。

アライメントは骨の配列を意味しますので、動かしたときに正しくない動きをしていると、膝に過度にストレスがかかります。
また骨盤や足のアライメントにも関係していて、元々のアライメント不良が過度にストレスをかけてしまっている状況があります。

スポーツ障害を予防するためには、まずは体をニュートラルにし、正しく使えるように修正する必要があります。

体をニュートラルにするにはストレッチをイメージする人が多いと思いますが、もちろんストレッチ(特に腿の前面、後面)は必ず行ってください。
我々はクライアントさんには、ストレッチポールなどを使って筋膜リリースなどを指導していますので、ストレッチポールをお持ちの方は、膝周りの大腿部の外側、前側、後ろ側を入念にゴロゴロしていただきたいです。

あとは下肢全体の動きは、足から整える必要があると考えていますので、青竹踏みなどで足裏へのケアも忘れずに行ってください。

もっともっと専門的にアライメントをチェックし、アドバイスが欲しいという方には、当ラボの「姿勢分析」を受けていただき、自分の体が現在どうなっているのか?今後、どのように予防すればよいのかをアドバイスもお勧めします。

当ラボのおすすめメニュー「姿勢分析」の詳細はコチラ

膝のトラブルでお困りの方は、レエール スポーツコンディショニング ラボにご相談ください。

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